あゆたて


「岡澤君、何か食べてみたいものある?」
「俺は、ザギン(銀座)で『時価』と書いてあるシースー(寿司)を食いたい」
というのは某東大生の迷言。

ここはジュク(新宿)で、特に時価表示は記憶にない。


「『定価』の反対語は『原価』ではなくて『時価』だよ」と教えてくれたのは誰だっけ?
そう言われると確かに納得がいくが、
が、「『定価』の反対語は?」と聞かれ「時価」と答える人はなかなかの切れ者だと思う。

また、「『定価』の反対語は?」と聞かれ「時価」と答える小学生がいたら、
それはそれで教育的に間違っている気もする。

「俺は、ザギン(銀座)で『時価』と書いてあるシースー(寿司)を食いたい」
そう言った東大生は教育学部なので、是非とも頑張ってもらいたい。


ぼくは蒸留酒専門で、日本酒は苦手だったのだが、
先日、この店で日本酒に開眼してしまった。

キンキの煮付けを待つ間、安肝を注文して食べていたのだが、
(この辺のメニュー選択には「美味しんぼ」の影響が現れている気がする)
安肝に合う酒は日本酒以外に思い浮かばなかった。

山岡さんの言うとおり、口の中を洗うように飲むと、旨い。

バター系統にはバーボン(主にソーダ割り)、
魚介類にはスコッチ(主にミネラルウォーターにフロートする)、
牛肉にはブランデー(ヘネシーよりレミーの方が好み)と定着しつつあったが、

何ていうか開眼した気がする。


半年ぶりくらいに行ったわりに、顔も覚えていてくれた。