「残り98%は無駄に高い学費」だと、単に茶化したわけではありません。
  
開校当時の「半数は東大に行く」レベルの天才養成設備を備えた学校なら、 
あの学費で割に合います。 
かつて良く言われた、国際会議室。 
大半の生徒は英語がペラペラという予定で作られた最高設備の学校。 
しかし、その生徒は解答丸写し。
  
国際会議室で国際会議が行われた話は、聞きません。
  
当初、生徒全員が国際会議室の国際会議に耐えられるはずでしたから、 
そういう生徒が2%程度しかいない以上、 
「残り98%は無駄に高い学費」と言わざるを得ません。
 
  
まあ、それは設備費ですね。学費とは別です。 
天才育成のための人件費もけっこうかかっていると聞きます。 
入学者の大部分が英語ペラペラ、微分積分スラスラの予定ですから、 
並みの教師では対応できないはずです。
  
だって公文国際学園には、後に公文国際学園の教師になる約束で、 
公文教育研究会から大学奨学金をもらっていた先生もいます。 
(裏切って教師にならなかった人も大勢いるそうです)
  
生徒の中身は他の進学校と大差ないのに、過大投資だと思いませんか?
 
  
それでやっとこさ天才児たちを受け入れる体制ができて開校したら、 
実際の入学者に天才児など一握り。 
まさに開口、開いた口がふさがりません。
  
でも、そんなこと保護者には言えませんから、 
「普通の生徒をそこそこ優秀に育てる」、普通に優秀な先生を各地から集めました。 
これが、開校3年目のようです。 
要するに石曾根校長の着任です。
  
「開校当初の理念は間違いだったが、卒業までに帳尻を合わせればオールOK!」 
さすが、教育者たるものは臨機応変です。
  
石曾根校長の着任については、公文教育研究会直々に説明がなされています。 
「天才児の実力を確かにするために湘南高校校長を退官したベテランをお招きした」 
ものは言いようです。
  
公文教育研究会本部と親交があったぼくは、 
「入学者の実力不足をごまかすために、ベテランをお招きしたらしい」 
という話を聞いています。
  
2001年、石曾根校長退任の挨拶の冒頭。 
「私は、還暦も過ぎ、古希も過ぎ、この4月で72になります」 
要するに65で湘南高校校長を定年した時から6年間・・・ 
そのおかげで湘南高校の元教師が公文国際に流入しました。
  
だから、かつての天才児養成学校は、質実ともに公立高校なんですって。
 
  
こちらは開校3年目の着任かははっきりしませんが、 
全国的に有名(らしい)な、進路指導の実力派教師、横須賀先生がいます。 
実力派教師の石曾根校長と横須賀先生。 
この2人の連携プレーが入学者の実力不足を隠し、補い、 
安定した大学合格実績を挙げることができました。
  
なかなかファンキーで愉快な過去を持つ公文国際学園ですが、 
それでも大学実績を誇っています。
  
「教育って偉大だなあ」と思いませんか?
  
 
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