謹慎処分の本当のところ



事情は簡単です。
真相はこういうことです。

亜友ちゃんが大騒ぎをしたからぼくが謹慎処分になったのではなく、
ぼくを謹慎処分にするために、亜友ちゃんに大騒ぎさせたわけです。

派閥争いの話、ありましたよね。
今はもういないと思いますが、昔は公文教育研究会の息がかかった生徒がいました。
入学前に自宅に直接電話が来て、
「公文国際学園に入学しませんか?」と公文教育研究会に誘われるんです。

これは一般に青田刈りと呼ばれています。
公文国際学園以外でも平然と行われているそうです。
つまり、推薦入学の裏に、推薦裏口入学があるようなものです。

公文式の教育理念に反対している先生たちは、
公文教育研究会からの青田刈りに反対していたわけですね。
それで、青田刈りで入学してきた生徒に、嫌がらせをしていました。

ぼくは、小学4年の頃から声をかけられてきた青田刈り入学者です。
しかも、身体障害者だったため、入学時にもかなり反対意見がありました。
要するに、青田刈り反対派から、目の敵にされていました。


横須賀先生は間違いなく、遠山先生もおそらく、青田刈り反対派です。
二人とも、ぼくが高校1年の時から、意地悪でした。
青田刈り入学者のぼくが不祥事を起こせば青田刈りの評判は落ち、
横須賀先生や遠山先生にとっては出世のチャンスです。

だから遠山先生は亜友ちゃんの怒りを利用してストーカー騒ぎを起こしました。
横須賀先生も騒ぎに大きく貢献しています。
横須賀先生は警察の職務質問の話を聞いても何もしませんでしたし、
亜友ちゃんが自殺しそうだと聞いても調査すらしませんでした。

むしろ横須賀先生としては、ぼくが亜友ちゃんを自殺させた方が、
青田刈り反対派として望ましい展開だったのです。

ストーカー騒ぎを心配して職員室にやってきた生徒に横須賀先生は、
「岡澤にだって間違いはある」と一言。
謹慎処分にしても、一切の調査はなく独断でぼくがストーカーです。


結局、ストーカー騒ぎは、横須賀先生と遠山先生の自作自演だったことになります。
とは書きつつ、やっぱりこの騒ぎ、何か奇妙なんですよね。