さよなら絶望先生


 私の心の 0.001秒の悪魔が、計算ミスを誘発して、

425 * (18'000 ÷ 4) * {1 + (0.05 ÷ 4) * 3} = 1'984'209 になってしまったんです!






 これが、正しい用法だよね。
「0.001秒の悪魔」だから偶然で許される話で、これ以上わざとらしいと怒られる



 高校3年秋の日記帳に残っているかもしれんが、
18歳になったばかりのぼくは、「0.001秒の善魔」の存在を疑っている

 つまり、「0.001秒の善魔」が心の中にいないと、
殺されるかもしれない緊迫した状況で、咄嗟の判断で相手を殺すことができないと。

 だから、「0.001秒の善魔」なら許されるが、
それ以上わざとらしい状況だと、過剰防衛を疑われて有罪判決になると。



 あ、すると数学者は有利なわけだ。
悪魔や善魔を、0.001秒の狭いタイミングに、押し込める計算式を作れる





(*)・・・・・・単行本第二十集 第百九十九話「0.001秒の天国と地獄」