なんちゃって教育史



教育問題がいろいろ言われています。通常国会の会期が延長されました。

                             2007.6.23.




80年代、公文式に代表される(特に根拠のない)早期教育がブームになった。
                ↓
「90年代初期から、NEETや引きこもり等の増加が観察された」
                ↓
問題の原因として詰め込み教育が非難され、週休二日制等のゆとり教育が開始。
                ↓
1993年。そんなことは眼中にない公文公は、公文式の理念で公文国際学園を設立。
                ↓
入学してきた生徒たちの実力不足から、公文公は公文式の間違いを知る。
                ↓
公文の事情など知らない文科省は、ゆとり教育を推進してゆく。
                ↓
公文親子は失意のうちに亡くなったが、公文教育研究会は健在である。
                ↓
ゆとり教育で育った子は産業界に馴染まず、財界が文科省に圧力をかける。
                ↓
1999年、公文国際学園が卒業生を輩出。文科省の目が光る。
                ↓
1999年、公文式の理念の過ちに、文科省が調査・行政指導等を入れる。
                ↓
が、公文教育研究会の労組の反対にあって、この事実は公表されなかった。
                ↓
問題の原因は子どもたちの心の弱さということにされ、心の教育が始まる。
                ↓
特に公文国際学園の教師たちは混乱する。
                ↓
そのしわ寄せから、公文国際学園で事故が起きる。






「心の教育」というのは戦争の問題に関連させて攻撃されますが、
上のリスト見る限り、この際、戦争関係ないじゃないですか。


そう考えると公文国際学園の問題、政治色がプンプン匂います。

政治家が直接圧力をかけたのではないような気がしますが、
内閣≒自民党政治の失敗、ということなのでしょうか?


過度な幼児教育によって傷ついた子どもたちの心を、
「心の教育」で癒してやるという発想は不健全です。

だったら最初から幼児教育やめろよ!


確かに、
戦争責任 → 自尊心の喪失 → 弱った心から生まれる社会問題 → 心の教育、
という因果関係が間違いだとまでは言いません。


しかし、
過度な幼児教育 → 心の発達の障害 → 弱った心から生まれる社会問題、
という因果関係の方が有力だと思います。


ニート=「自民党政治が生み出した教育難民」とまで書いたら、少々言い過ぎでしょうか。
まさか、公文教育研究会が文科省の天下り先にはなっていないでしょうねえ。


・・・ぼくが公文教育研究会に対し抗議Faxを送信してしばらくして、
「教育再生会議」が結成された気がするのは気のせいですか?


                            最終更新 2007.7.16.