先史時代の公文学園


1期生は高校2年生になると、

昼休みは毎日、中庭で缶蹴り(*)をやっていた。


(*)・・・・・・隠れん坊の発展形。




□1 1期生の陽気な生態


 彼ら、ピタゴラス学派ですよね。

・ 数学の授業中に回覧板を回す。
・ キャッチフレーズは、「数学は真理です」。
・ 綿貫先生を「尊師」と呼び、やたらと有り難がる
・ 昼休みは中庭で缶蹴りに興じる。
・ センター試験の1週間前に、「ドラえもん」の映画を観に行く。


 さらに続けると、

・ 「彼女がいる」という話は、聞いたことがない。
・ 男子寮の個室で、ロッカーに溢れんばかりの少女漫画
・ 片思いの彼女の誕生日に、食堂の売店で買ったシャンプー。
・ 冬でもTシャツに短パン。片手に競馬新聞。



 十名ほどが集団行動していたイメージなのですが、
東京大学の理系に合格した3人は、全員が同じ穴のムジナですよね。

 初代部長の山本絢子先生は、必死に否定しているそうですが。



 綿貫真理教が布教用に作成した映画で、
「僕の数学日記」「数学革命」「Math Communication」は考古学的に興味深い。

 「数学革命」では缶蹴り遊びも登場します。
「Math Communication」で綿貫先生が神になって、訓示を与えるシーンも貴重映像。

 しかも彼らは異端でなく、主流派でした。
生徒会役員選挙の決選投票で、生徒会長やら会計やら、頑張っていました



 では、現在の公文国際学園はどうか。
某恩師の言葉で、「酒と金と女」が大好きな、没個性的な資本主義者が関の山。

 罪に思うことはありませんよ。
公文国際学園の堕落史観とでも言っておきますが、現代日本の主流派ですし。





□2 2期生は引き継いだのか


 綿貫真理教の発端は2期生の漆原さんですよ。
政治セクトの常というか、悪口で始まった名前が定着しただけです

 漆原さんも、元は数学部員ですよね。
皆で受験した数学オリンピックで、中島さち子さんにサインを求めたような。

 そもそも2期生は数学部が少ないのですが、
最後まで残った人は、東大文Tやら理Vやら、頂点を極めていましたし。



 どうでも良いことを思いだしたので追記。
公文国際学園が開校して、最初に救急車を呼んだのも某古文科講師です

 −通称 ガラス激突事件−

入学前で詳細は知らなくても、名称から事故の内容は推測できます。





 2期生は、むしろ空き缶回収です。
岡澤(4期)と達弥(5期)にこの仕事を伝えた、偉大な業績です

 空き缶回収班も、高学歴者が多いですよ。
京都大学とか、東京工業大学とか、北海道大学とかに進学しています。

 空き缶回収者に、国立大学が多い理由。
双方とも「お金が無くてもできる仕事」と言っては、身も蓋もないですが。



・ プルタブを集めると車椅子がもらえるという都市伝説。

 一時期、有名でしたよね。
結局のところ、1999年当時、真実は真実のようでした。

 缶から外れるプルタブが主流だった時期、
安全のため、プルタブ回収を促進するという狙いだったようです。

 ところが、現在のプルタブが主流になり、
プルタブ回収の意義が失われ、業者や団体は回収を中止した。

 ただ、中止を惜しむ声が多く
車椅子交換事業を再開した団体と、取り引きを続けていました。





□3 伝統の薄れた3期生


 3期生は伝統が薄れたのかというと、
単に東大を狙いつつ遊んでいられる自信家がいなかったのでしょう。

 1期生の男子数学部員4人組とか、
全員が東大を受験すると聞いて、3人は冗談だと思ったほどです。

 2期生も漆原さんとか杉森さんとか、
同じ受験生たちを挑発するかの如く、表現祭に協力的でしたよね。



 伝統が廃れた理由は単純で、
東大を狙いつつ遊んでいられる自信家は、入試で不合格にしました。

 自信家は、教師の言葉を聞かない。
官僚的な受験指導は、生徒の不安を煽ることが本質だと思います。

 この伝統を作ったのが、Y先生。
5期生と同時に学校に入ると、クラスの男子が缶蹴りに興じる惨状。

 彼らの優秀さは認める。
だけれども、官僚的な大衆操作の手法が、彼らには通用しません。



 公文国際学園への皮肉です。
優秀な生徒を東大に送るより、操作しやすい生徒を東大に送る方が簡単

 本当に優秀な人間というのは、
東大になんか行かなくても、裏側から世界を操る方法に気付きますから。





□4 何故か復活した4期生


 1期生の伝統を受け継いだ集団がいます。

・ 体育の授業中に匍匐前進の練習。
・ キャッチフレーズは、「無意味多目的」。
・ 転校した井手を神扱いして、やたらと有り難がる
・ 昼休みは森で蟻取りや木登りに興じる。
・ 調理実習で作るスープは、原材料と無関係に甘酒の味。


 さらに続けると、

・ 「彼女がいる」という話は、聞いたことがない。
・ 男子寮の個室で、ロッカーに溢れんばかりのプルタブ
・ 片思いの彼女に、伝説的なラブレターを渡して有名になる。
・ 冬でも「数学は真理です」Tシャツ。片手に数検新聞。



 1期生に比べると、個性は薄まっています(岡澤を除く)。
ただ、原型となる集団には、1期生に匹敵した個性がありました

 男子寮で旧知の岡澤と羽生が出会い、
井手が加わり、安藤が加わり、通学生にも共感者が出現しました。

 法律で、中学生は退学に出来ません。
でも抜け穴があって、退寮処分にすることには問題が生じません。

 個性集団に、破壊活動防止法が適用。
成績優秀な羽生と岡澤を除く四人は、転校を余儀なくされました。



 端的には、同性愛という噂に始まりました。
裏では、同性愛という面倒が発生する前に全員退学という噂です。

 話は、ここでピタゴラス学派に繋がります。
古代ギリシャでは、両性愛(バイセクシャル)は日常的な問題です。

 実際、この集団には、抵抗がない。
男子寮の大浴場で、レスリング(風呂レス)に興じていた集団なので。

 1期生にも、この傾向はなかったか。
公文式学習は、継続すると両性愛に行き着くということはないか。

 当時の回想は、後の方に譲ります。





□5 汚染された5期生


 1期生たちと、岡澤の合作で、
「数学戦隊マスレンジャー」の映画を作ったことが大きいです。

 綿貫真理教布教映画。
「Math Communication」のオマケ映画として、岡澤が提案しました。



 両性愛嗜好と書いているのは、
初期の数学部員と、MMC部員は、非常に仲が良かったのです

 数学部の先輩たちも、岡澤も、
青山翼だとか、常勝寺ガジラだとか、MMCに投稿していましたし。

 一方でMMCの女の子たちは、
禁制の女性向け同人誌を図書館で交換し、同性愛を学んでいました。



 数学部の4期生、岡澤発のマスレンジャー。
共感したMMCの5期生女子が、国語戦隊コクレンジャーを結成

 教師に嫌われた1期生の伝統が、
4期生の岡澤の鶴の一声で、学年を超えて復活してしまいました。

 岡澤に触発され、自由奔放に振る舞う。
5期生の某数学部員だって、教室で亀を飼っても良いのでしょうか。

 岡澤の庇護の下にあった5期生の達弥。
空き缶回収を言い訳に、県道を台車で滑走する奇妙な二人組でした。



 こうして、過去を振り返ってみると、
学園の風紀を乱すには、岡澤一人の存在感だけで十分ですね

 「あすなろ白書」で誰か言いましたよね。
「おかしな女がお前に集まるんじゃなくて、お前が女をおかしくして・・・・・・」

 亜友が暴走した理由もそれです。
岡澤が全て笑って許可するから、自我のブレーキが効かなくなる。

 Y先生が亜友を脅迫した理由も、
岡澤を見ていたら、自我のブレーキが効かなくなったとも言えます。



 学園は、破滅因子を入学させた。
置いておけば風紀が乱れ、退学にしたら報復される八方塞がり

 こういう生徒に限って、面接試験が上手。
面接で危険因子を振り落とすのは、精神科医でも無理じゃないのか。





□6 8期生に流れる数式


 8期生で数学部の伝統が再燃した。
端的に、岡澤の数学部長時代の新入生が、影響を受けたようです

 There is something about "OKAZAWA".
中1−Bの教室に行ったら、囲まれ質問攻めにされた記憶があります。

 女子2名を含め、数学部に3人入部。
1期生の伝統を復活させ、毎週水曜日に新入生に数学講座を開きます。



 岡澤は、数学の授業をしただけですが、
何故か秋口、4歳年下の女の子が部長との話を冷やかされています

 自我のブレーキを消し去る魔術ですね。
学園の風紀を乱すには、岡澤一人の存在感だけで十分なようです。

 4年後の再会については省略しますが、
彼女はセンター試験前日になって唐突に、応援ファックスをくれました。



 ストーカー騒ぎの真っ最中の数学部長。
学園は4歳年下の女の子の身の安全を、どう考えていたのでしょう

 綿貫先生からの信頼はありましたけど。
岡澤は中学1年の時、綿貫先生からみっちり数学を仕込まれたんです。

 綿貫先生秘蔵の、数学良問集があります。
この良問集の恩恵を受けたのは、学園開校以来、岡澤一人でしょうか。

 難しすぎて、通常の人間は歯が立ちません。
綿貫先生の立場で、自分の良問集を解く生徒の存在は、希少価値です。



 「酒と金と女」が大好きな、没個性的な資本主義者には無理です。
数学者のプライドに賭けて、差別でなく無理なものは無理だと思います。

 でも、教えればけっこう伝わるのですよね。
岡澤の教え子は、半数は数学オリンピック予選通過、半数は東大合格。

 1期生の伝統的な方法で学習しても、
「最終的な東大合格者数はあまり変わらない」、というのがミソです。





□7 公文生と異常性欲


 思い出して、同性愛の噂を付記したのですが、
現在、ぼくの中では、公文式学習と小児性欲は結びついています

 β−エンドルフィンの話を参照して下さい。
医学的な理屈で書いていますが、元の思いつきは公文国際学園です。



 今になって、冷静に考察すると、
小児性欲を公文式学習に向けた結果、第二次性徴が遅れたのでは?

 確かに、ぼくも第二次性徴は遅く、
精通(初めての射精)を経験したのは、13歳3ヶ月のことでした。

 ぼくは、小脳出血を経験しているので、
「障害者だから性器も壊れてしまったのだろうか」と心配した記憶が。





 ぼくは、性的な興味はわりと早い方で、
小学4年の頃に、「伊豆の踊り子」に熱中して、母を心配させた気が

 本人、意味は分からずに読んでいます。
公文式国語教材が発端ですが、「踊り子の夜が汚れる」意味は知りません。

 ねじめ正一の「高円寺純情商店街」とか、
国語辞典を片手に読んで、ただ、具体的イメージが湧かなかった小学5年生。



 小学校の親友(公文式学習者)も、同じでした。
が、中学入学して知り合った男子通学生の仲間は、これが良く知っている

 彼らは、いわば実践的な知識でしたが、
言葉の上の、いわゆる性知識は、合宿の夜に集まった中では、ぼくが圧倒します。

 ぼくの話は、それだけにはとどまらず、
入院中に看護婦さんとの接触経験が長いぼくの話は、同級生を絶句させます。



 ところが、実際のぼくは数学ばかり。
これだけ屈折した性欲を理解するためには、中学1年生は幼すぎます

 それで、根拠不明の様々な噂が流れ、
「岡澤は授業中に○○を見ながらオナニーしている」という噂に、悩まされます。

 この悩みを聞いた安藤の、機転の一撃。
「岡澤はホモだから、○○にそんなことはしない」で、皆が納得したそうな。



 ところが、実際の岡澤と言えば、
「ホモ」よりも、はるか高次元に屈折した性欲の持ち主で、もっと難しい

 亜友と仲良くなった当初の噂は、
5歳児並みの亜友の知能に敬意を表し、岡澤=ロリコン説が流れましたし。

 亜友のストーカー騒ぎに、誰も言いません。
「岡澤は、『単なるストーカー行為に満足できる輩』じゃない。裏がある」と。



 4期生の頃、学園は同性愛に敏感でした。
「公文式学習と異常性欲」の関連を、保健体育資料として文科省が握っている説

 だから、寮生を減らしたのでしょうか。
男子寮生が、女子寮生の妄想の的になっていたとは、あまり考えたくないですが。

 同性愛の管轄は、たぶん文科省です。
厚労省の管轄にすると、「同性愛は精神病じゃない!」と国会で叩かれそうなので。



 亜友と派手な痴話喧嘩を繰り広げて、
さる女子寮生が、「岡澤君に新たな属性が増えた」と言い、失笑を買いました

 ぼくは、それまで、ただの数学キャラ。
中学3年の頃になって知り合った腐女子諸氏は、昔の悪い噂話を知りません。

 女子寮では、禁制品を書いていたとか。
「げんしけん」の荻上さんの話は、公文国際学園で実際にあった話だったとか。



 公文生と異常性欲は、関係が深そうです
殺人事件の謎が解けた今、あらためて考えても、あの殺害動機は性的欲求不満?





□8 イジメと殺人事件


 物騒なタイトルで済まないが、
学校関係者間で殺人事件が起きた場合は、確実にイジメに直結すると思う

 最大の根拠は、「実際にそうだった」
中学2年の春から夏と、高校2年の春から夏と、ぼくは激しく攻撃されたので。


 中学2年の春のぼくはというと、
昔の同級生たちの異変に、「玲奈ちゃんが本当に自殺したのかも」と悩んでいた。

 自分の母親の異変を知る羽生が、
「俺のお袋が玲奈ちゃんを殺すはずないだろ!」と、イジメを先導したと

 今になっては、納得できる話だが、
当時のぼくが、自分の心配を言えない羽生の気持ちなど、推測できるはずがない。



 ぼくの友人に、葬儀屋の娘がいる。
「玲奈ちゃんの自殺は、彼女に相談すれば良かったのか!」と自虐ネタを披露

 彼女がイジメられていたとは聞かず、
本人の言によると、「中学時代に亜友をイジメていた首謀者は私よ」ということで。

 さすがに、混乱したぼくだったが、
葬儀屋の娘が、商社社長の娘の知的障碍をイジメたくなる気持ちは、良く分かる。


 一方で亜友も、ぼくを攻撃し、
繰り返す話題だが、その本質は、父親の隠し子と両親の夫婦喧嘩である

 そのぼくに、浮気疑惑が出れば、
「デートDV」と言われようと、ストーカー行為と言われようと、気持ちは分かる。



 これらのイジメは、本格的すぎて、
教師や学校カウンセラーの情熱は届かず、「中学生には解決不能」じゃない?

 18歳未満には、教育上好ましくない。
「真剣に自分と向き合え」ではなく、「今はまだ深く考えるな」が正解のような気も。

 それなら中学生に、何ができるか。
「同級生をスケープゴートにして、この難局を乗り越える」方法がイジメである。


 だが、葬儀にしても、殺人にしても、
経済で世の中を語る大人たちが、見て見ぬ振りをする代表格の話題である

 大人たちが解決策を持っていない。
中学生の頭でも、「大人になれば自然に解決する」問題には見えないはずである。

 すると、イジメを問題視するなら、
「大人たちは、その前に葬儀や殺人の問題に解決策を与えよ」と。


 無理だろ。無理なんだろ。
経済理論だって、搾取という事実を認めたくないから複雑化しただけだろ?

 すると、最後は神頼みになるが、
最後の最後まで神(宗教)に助けを求めなかった高潔さは、認めてくれるんじゃない?



 神は、最初に人類を作ったのでなく、人類は最後に神を作った





小川三四郎探偵事務所
代表取締役 岡澤代祐
sanshiro@sastik.com