遠山弘詞の誤想過剰防衛


 まず、基本的な情報の間違いとして、

ぼくは遠山先生には中2だけでなく、中3と高1も含めて3年間歴史を教わった。






 <<解説>> by 岡澤代祐


 遠山先生は、亜友を可愛がっていた。
単身赴任で、子どももいないような気がする遠山先生は、亜友を可愛がった

 生意気盛りの中学生や、高校生に混じり、
中程度の知的障碍のある亜友は、5〜7歳児のような印象で、可愛かったに違いない。



 一方で遠山先生は、岡澤には厳しかった。
言うことがいちいち現実的で、子どもらしさがない生意気な岡澤だったわけだ

 その正反対の2人が結婚すると言い出して、
「足して2で割ればちょうど良さそうな知能」をもつ2人の結婚を、応援してくれた。



 ところが2人は壮絶な大騒ぎを繰り広げ、
遠山先生が可愛がっていた亜友は、「岡澤に殺される」と怖がるようになった

 岡澤と亜友は、疎遠なまま卒業式を迎え、
亜友もそれまでの無邪気さを失い、沈黙のまま卒業式を迎えたという状況だった。





 つまり、遠山先生にとって岡澤は、我が愛娘の敵だったのである。





 そんな岡澤が、校長室にやってきた。
「平然と東大に合格した」時点で可愛くないが、副校長として笑顔で我慢した



 その岡澤が、亜友・母に会いたいという。
遠山先生は、岡澤が亜友・母に謝罪するのを期待して、亜友・母を連れてきた

 ところが、岡澤には謝罪する様子がない。
しまいには石黒校長と軽く口論になり、亜友・母が泣き出すという展開にさえなった。

 それ以降も、岡澤は校長に面会を求める。
常識的に考えれば、岡澤が学園に慰謝料をたかりに来ているとしか考えられなかった。



 愛娘の心を、さんざん踏みにじられ、
その岡澤が、さらに学園に慰謝料を要求しにきたと考えた遠山先生はブチ切れた

 それで 2005.1.29. に遠山先生は、
亜友に代わって岡澤に報復を加えてやろうと、神奈川県に岡澤の悪口を提出したのだ。

 その内容というのが、簡単に言うと、
「岡澤代祐は統合失調症のストーカーで、金目当ての危険人物だ」というものだった。



 その報告書が、2007.6.4. に岡澤に開示され、
スキャナーで取り込んではあるが、公文書であることを考えて upload は見送った

 情報公開条例に従って、墨塗り箇所があり、(*)
執筆者の氏名は明かされず、それが遠山先生だったとは、この陳述書で始めて知った。

 しかし、「トカゲの尻尾切り」かもしれず、
誰が、何の目的で、岡澤を攻撃したとしか思えない文書を、公文書扱いで提出したか。

 それが、1泊2日ほど悩みの種だったのだが、
昨晩、Aura911 さんにメールを書いている最中に、遠山先生の当時の意図に気がついた。


(*)・・・・・・弁護士には、「墨塗り箇所の少なさが奇跡的だ」と言われた。





 話の続きを書こう。


 それで、亜友の敵を撃退して満足しているところに、
教育実習に来た亜友が、「岡澤と結婚したい」と言ったから、ドンガラガッシャン

 「どうして、そんな話になるんだ」と聞くと、
事件当時の遠山先生と亜友は、亜友を庇った岡澤の演技を見抜けなかっただけだった。



 しかし、報告書提出後では後の祭りであり、
岡澤への報復目的で県に報告書を提出した遠山先生は、さすがに言い訳できない

 「岡澤はストーカーだ」程度ならまだしも、
「統合失調症」だとか「金目当て」だとかの内容は、「何を根拠に?」という話だから。

 この報告書が、2005.3.29. 執筆なら許された。
2005.3.10. に校長室で取り乱した岡澤の姿は、「精神病」扱いした言い訳になるはずだ。

 だか、それ以外の岡澤は、極めて冷静で、
岡澤に対して悪意のない人間には、およそこの報告書執筆は不可能な内容になっている。



 すると、生徒や亜友の権利を守ろうとして、
報復感情という加害意思も含めて虚偽の報告書を提出した遠山先生は、誤想過剰防衛

  まあ、普通は誤想過剰防衛に公文書は出てこないぞ

 で、確かに遠山先生のしたことは犯罪だが、
可愛い教え子の権利を守ろうとした正当な動機に、少しの報復感情があっただけである。

 警察沙汰になれば、遠山先生にも負担だし、、
永地常務も、石黒校長も、亜友も含めて、「文書を訂正して岡澤に謝れ」とは言えなかった。



 さらに言うと、学園が報告書を訂正した場合、
もとの報告書が岡澤の手に渡るわけで、訴訟沙汰になるのは目に見えているから

 たぶん、報告書自体は大したことないが、
岡澤は報告書をもとに、違法行為の限りを尽くした横須賀先生の件を訴えるはずである。

 さすがに、横須賀先生の件の方は致命傷だ。
敗訴はしなくとも、訴訟沙汰になったというだけで学園はマイナスイメージを負うだろう。





 ところが、亜友は公文書どころでなくなった。
岡澤の元カノ殺しの容疑で母親が警察の事情聴取を受け、それだけで衝撃である

 つまり、2005年度の公文国際学園は、
殺人事件の被害者の心の傷に便乗して、「岡澤はストーカー」報告書訂正を見送った

 それで、この方針を決定しようとして、
抗議の意思を表明した松苗・黒田・新堀(で合っているよね)の3教師が辞表提出した



 まあ、悪質は悪質なのだが、
この展開に「アカギ」の麻雀のような壮絶な魅力を感じてしまうのは、何故?



 亜友まで殺人事件に巻き込まれる偶然だが、
たぶん、これは偶然でなく、遠山先生執筆の報告書が殺人事件再捜査の引き金を引いた

 補導歴のある亜友の家庭環境はすぐ分かるし、
この2人の状況から推測すると、亜友・母に佐藤玲奈殺人事件の容疑が浮上しても仕方ない。

 この報告書だけでは、再捜査に必然性はないが、
学園がさらに岡澤と亜友を告発した様子はない感じだし、他に考えられなくなった。















<<陳述書の本文はupしない>>


 まず、大人社会流に行間を読むと、
「確かに俺は岡澤を教えたが、奴の数学オリンピックの経歴は知らない」

 中2の末に予選通過を果たした岡澤。
「中3・高1の岡澤の記憶はない」=「奴の数学の実力なんか知らない」である。



 これは、さすがに無理があるだろう。
学園は、中3の岡澤を「公文ニュース」で全国配布したり、神奈川新聞に載せた

 まあ、その事実自体は忘れても良いが、
中3で当時最年少の数検1級を取得して、数学オリンピック日本代表候補の岡澤である。

 むしろ、中2の無名時代は忘れて良いが、
自分が3年間担当したクラスの生徒が、ここまで出世すれば普通は記憶に残るだろう。



 しかも、岡澤と遠山先生の距離は近く、
数学部3期生のM本・O田・H條先輩と4期の内村は、遠山先生の将棋部と兼部

 そういう人間関係の事情で、
遠山先生の良き対局相手であったH條先輩との将棋の試合を見たり、付き合いがあった。

 親交はあったが目立たない生徒というなら、
「そんな目立たない生徒を学校の広告塔に使った学園は何なんだ」というわけだ。



 ただ、個人的な正直な意見を言うなら、
数学が得意という理由でちやほやされる岡澤に、遠山先生は厳しかった印象がある

 逆に言うと、遠山先生はアンチ岡澤的で、
「公文の卒業生で、もっとも苦々しい生徒は誰ですか?」に、「岡澤」と答えそうな人である。

 事実、岡澤のせいで校長に叱られて、
岡澤の卒業後は2年間ほど、男子寮スタッフに飛ばされた恨み節もあるはずの遠山先生だ。



 さらに遠山先生と岡澤の接点というと、
何しろ亜友は、遠山先生が顧問を務める百人一首部の、4期生唯一の部員なのである

 卒業アルバムには、遠山先生と2人で映り、
亜友に対抗した岡澤も、遠山先生から百人一首部に誘われていたという時期まであるのだ。

 亜友は、遠山先生に恋愛相談までしたし、
少しでも訴訟に勝つ気があるなら、岡澤のことを「知らない」と言い張ってはいけないと思う。





 訴訟の争点は、上に記してある通り、
学園が神奈川県に、「岡澤は統合失調症のストーカーだ」という報告書を提出した件

 執筆者の氏名は墨塗りになっていて、
岡澤は執筆者を石黒校長と推測して訴訟を始めたら、学園は「執筆者は遠山先生だ」という。

 永地常務の陳述書を読む限りでは、
「最も文章が上手な国語の先生である遠山先生に、執筆をお願いした」という話だったはず。



 なら、報告書の草案は誰が考えたか?
遠山先生の陳述書によると、自分の意思で最初から最後まで書いたことになっている

 当時の岡澤の担任に話を聞いたという記述もなく、
岡澤のことを「顔と名前しか知らない」遠山先生が、偏見で報告書を書く必要性が分からない。

 せめて、石曾根先生に意見を聞いても良かった。
岡澤の謹慎処分を最終決定したのは当時の石曾根校長だし、遠山先生よりもはるかに詳しい。



 なら、永地常務の人選に問題があった?
いや、上の推理だと、遠山先生が積極的に名乗り出たという永地常務の陳述は正しい

 つまり、遠山先生は自分の過ちを知っていて、
今さら謝ることもできずに、「岡澤代祐なんて生徒は記憶にない」と言い出したのだろう。





 具体的に、報告書の内容に踏み込むなら、
仮に「岡澤が亜友に10年間ストーカー行為を続けた」なら、あるべき証拠が提出されない

 それは、当時の教師たちの証言である。
亜友がストーカー被害に遭っていたなら、その相談を受けた教師の証言があっても良いはず。

 だから、遠山先生退職後の訴訟なのだ。
学園から給料をもらっている人は、学園の命令があれば法廷で嘘をつくに決まっているから。



 これを予測した当時の教師は次々退職し、
現在の学園の新任教師では、岡澤のストーカー行為をでっち上げることは不可能である

 あの報告書の提出は、犯罪に該当するから、
既に退職後で学園と契約関係にない当時の幹部は、遠山先生を庇う気もなく真実を喋り出す。

 で、遠山先生の陳述書の趣旨から判断すると、
「あれは犯罪ではない」との反論ではなく、「そんな人は知らない」と言い出した様子である。



 具体的には、


・ (小川三四郎探偵事務所に対する)業務妨害とか、

・ 名誉毀損とか、

・ 公正証書原本等不実記載罪とか、

・ 背任とか、



遠山先生の方だって、必死なはず。





 ここまで学園の言い分が破綻し、真相が判明してくると、
亜友(場合によってはY子ちゃん)を呼び出すまでもなく、判決になりそうである

 まあ、裁判所が和解を勧めてくれるか。











小川三四郎探偵事務所
代表取締役社長 岡澤代祐
sanshiro@sastik.com