<<解説>>
「何でも相談してよ。純愛なんて素敵じゃない」
「実は・・・・・・」
ブチッ。ツー、ツー、ツー、ツー。
この反応したの、1人じゃないんだよな・・・・・・
中学2年の亜友が、授業中に後ろを振り向いて、
「お菓子だよ。お菓子がいっぱい!」をやらかしたら、棚からぼた餅が落ちてきた。
「えー、棚から落ちてきたぼた餅としては、人類史上最大級のものと推測されます」
「そんな都合のいい話があるか、私は認めない、私は認めないぞ!」
「その大きさに驚いた亜友ちゃんはビックリして、後ろを振り向きもせず逃げてきたそうです」
「嘘だ。嘘だと言ってよ、ジョー!」
ぼた餅が落ちてきた衝撃で牡鹿半島は50cmほど東に移動し、福島原発は故障しました。
亜友のお父さんが調べてみると、
そのぼた餅は、玲奈ちゃんが天国に行く途中で落としたものだと分かりました。
「あのね、普通はケンカして1ヶ月も放って置いたら、男はどっかに行っちゃうの!
それをアンタたち、ケンカして『120ヶ月』音信不通って何よ?」
「卒業式から数えれば、音信不通は『104ヶ月』です」
ブチッ。ツー、ツー、ツー、ツー。
恋愛に含めて良いのか分からないが、
2009年末に岡澤に声をかけてくれた智美さんとは、さらに遠く『164ヶ月』ぶり?
0.001秒の悪魔が、恋人たちを別れさせるとすると、
俺の心に住む善魔は、0.00001秒のオーダーの正確さを誇っているわけか。
入り込む隙間がない?
いえいえ、電子顕微鏡でも使わないと、入り込む隙間が見えない。
(*)・・・「ALIA 腐」検索の結果が出た瞬間、全米が泣いた。
亜友 「岡澤の恋人を殺したのは、私のお母さんだと、ずっと思っていた・・・・・・」
岡澤 「バカだなあ。そんなことがあるはずないだろ」
亜友 「だって、だって・・・・・・」
意地悪女 「うざっ!」
意地悪女 「うざっ!!」
意地悪女 「亜友、ちょっと来い。小一時間説教してやる」
意地悪女 「そうね。アンタのお母さんが犯人なら、岡澤に追いかけてもらえるもんね」
ブチッ。ツー、ツー、ツー、ツー。
まだまだ甘かった。
純愛の悪意
|