□1 鈍かったダイコン(*)
発明を、ぼくの算数に置き換えて、
玲奈ちゃんをミヨちゃん、T美ちゃんをコロ助に置き換えると当時の状況。
T美ちゃん。ロボット扱い、ゴメン。
「我が輩はロボットじゃないナリ。武士ナリ」だと、ああ、コロ助にも、ゴメン。
T美ちゃんには、言語障害があった。
周囲に知的障害扱いされているT美ちゃんと、母親役の玲奈ちゃんと、ぼく。
ぼくが、T美ちゃんに算数を教えて、
母親役の玲奈ちゃんと、父親役のぼくのドタバタが、ほぼ「キテレツ大百科」。
ぼくの算数の実力も、半端じゃない。
その年の算数オリンピックで、予選を通過した小学5年生は5人だけだったと聞く。
T美ちゃんの成績は、すくすく伸びた。
ご両親すら諦めていた算数も、2学期末には、3段階評価で奇跡の「B」がついた。
2人の「TA」が付いた形ではあるが、
ぼくの強引な教え方に、玲奈ちゃんの反論で、すぐに夫婦喧嘩になってしまう。
例えば、ぼくが思いつく話としては、
第124話の、「嫌信丸でズバリ!いい人悪い人」のミヨちゃん平手打などがあるのだ。
実際、玲奈ちゃんに平手打された事も。
小学5年の冬の算数の自習中に、教え方で「夫婦喧嘩」になって、バシッと一発だ。
ところが、玲奈ちゃんに告白された。
当時のぼくは、頭の中を整理するために「キテレツ君とミヨちゃん」を持ち出した。
今の言葉で言えば「ツンデレ」だが、
小学生5年生らしい「ツンデレ」の具体例が、他に思いつかなかったというわけである。
(*)・・・・・・当時のあだ名です。
□2 突然の小脳出血
「お嫁さんになってあげないゾ」の歌詞。
11歳のぼくに初めて『セックス』という言葉を教えたのは、玲奈ちゃんである。
成人式の振り替え休日に思い悩んで、
初代OPでミヨちゃんが、『ヒップ、振り振りで、迫』った理由が理解できたわけだ。
それで、小学5年生の妄想が展開する。
だが、その2日後の夕刻という絶妙のタイミングで、ぼくは小脳出血で緊急搬送。
当時、ぼくの隣の席が玲奈ちゃんだった。
学期末の自習時間のため、ぼくと玲奈ちゃんとT美ちゃんの席が隣接していた。
ところが、2学期中には席替えができず、
3学期始めに席替えが行われる前に、玲奈ちゃんは急いで、ぼくに告白したわけだ。
あと1ヶ月待てば、バレンタインである。
雰囲気に流された告白ではなく、席が隣同士のうちに、匿名の手紙をくれたわけだ。
一方で玲奈ちゃんの手紙は、早計だった。
算数の授業での夫婦喧嘩の人気で、「もう少しこのままの席で」という流れへと。
学校中の先生が、夫婦喧嘩を見学に来た。
教頭先生も見学に来て、教育委員会の申し出もあり、5年4組の席替えは延期された。
もし、キテレツ君が実在の小学生ならば、
教育委員会から視察が来たり、予算は取れても研究は進まない状況に違いなかろう。
教育委員会のおかげで席替えはなかった。
そして、1月18日の小脳出血のその日も、ぼくの隣の席には玲奈ちゃんがいた。
それで、この奇跡的な時間差なのだが、
医学の進歩により、「愛の告白と小脳出血の因果関係」が、証明されてしまった。
(*)
(*)・・・・・・この奇跡の因果関係は、3005ptsd.htmlを参照。
□3 そこで記憶喪失
退院したぼくは、記憶喪失をしていた。
自分がキテレツ大百科じみた5年生時代を送っていたことなど、想像もつかない。
玲奈ちゃんは、真っ先に記憶喪失を疑う。
結局、ぼくの記憶は回復せずに、実写版『キテレツ大百科』は、復活せずに卒業した。
キテレツ・ミヨちゃん・コロ助は、このまま、
トンガリとブタゴリラは、性転換して、美穂子&真理奈ちゃんじゃないのだろうか。
キテレツ君が小脳出血で緊急搬送された翌朝、
先生の話に、ミヨちゃん・トンガリ・ブタゴリラが、号泣するという流れに相当するだろう。
やはり、「事実は小説よりも奇なり」である。
原作にもアニメにも最終話「航時機の事故でキテレツ君が記憶喪失」は無かった。
もっとも、最終回がこの話だとすると、
「キテレツ君がいないと、私たちだけじゃ発明品の使い方が分からないわ」で終わるのか。
(*)・・・・・・「ご近所の底力」0716nhk.htmlも参照。
□4 大百科の記憶
ちょっと考えると、泣かせる話である。
ぼくは、うつ病に苦しんでいた二十歳の誕生日に、DVD−BOX2を購入している。
外見上は、単なるオタク大学生なのだが、
ぼくは、失われた玲奈ちゃんの記憶をDVDで観ながら、気分を安定させていたのである。
自分の小学生時代とは、知らぬまま。
そういう理由で、DVD−BOX2に収録された話は、今もだいたい記憶しているのである。
□5 キテレツ君のその後
「姫ちゃんのリボン」(3001magical.html)へと続く。
小5で『キテレツ大百科』をトレースしたぼくは、中2で『姫ちゃんのリボン』へと。
キャッチフレーズは、「野々花から野々原へ」。
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